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2024年12月04日
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vol.5 海外レッスン奮闘記(北野夫妻からのエアメール-4)
2010年07月31日
2009年6月からワシントンDC近郊で暮らしていた私達ですが、実は2010年4月よりイリノイ州シカゴに引越し新たな生活を始めています。しかし今回はまず、1月29日、私達がDCで通っていたスタジオ”Knock on wood”の15周年お祝いパーティーの様子をご報告します。主催者はバカーリー・ワイルダーです。バカーリーから「今日はスタジオの15周年のお祝いです! 皆、自分をどんどん表現して自由に踊っていこう!」と挨拶がありました。「ソロで踊りたい人? グループで踊りたい人?」と聞かれると、小さな子供達がソロで踊りたいと次々に手を挙ました。この時点で日本人との違いにびっくり! さらに、踊る前には自分でバンドに曲をオーダーし、音楽に合わせて自分の中から出てくるリズムを存分に表現していました。観客を楽しませることも忘れていません! そんなアメリカの子供達を見ていると、なるほどこうやって日本人とアメリカ人の間に表現力の違いが生まれてくるんだな、と気がつきました。小さな頃から自分を表現すること・自分の中からダンスを作り出す機会が身近にあり、楽しみながら自然に覚えていくようです。この日はタップだけではなく、他のジャンルのダンサーも入り混じっていましたが、ダンスの種類という枠を越えて、『自分を表現することを楽しむこと』これこそがダンスの醍醐味であるということを改めて確認させられました。
それから3月26~28日、2回目となるDC TAP FESTIVALが盛大に開催されました。引越し前の合間を縫って私達も参加してきましたので、こちらについてもご報告したいと思います。このフェスティバルはChloe&Maud Arnold という姉妹がゼロ円の資金からスポンサーを募り、自分達も資金を投じて開催が実現したという女性ダンサー姉妹の夢と希望の詰まったフェスティバルです。ワークショップ以外にも、タップダンスの歴史を学ぶクラス、プロタップダンサーとのパネルディスカッション、ジャムセッション、パフォーマンスなど充実した内容で構成されていました。講師陣には、ジェイソン・サミュエル・スミス、バカーリー・ワイルダー、ダイアン・ワーカー、ミッシェル・ドーレンスなど豪華メンバーが名を連ねていました。初級・中級・上級と3クラスに分かれており、1時間から2時間でスキルを学ぶクラス、improvisation(即興で踊る)のクラスもありました。人気のクラスでは先生の足元が全く見えないといった状況もありましたが、1日中どっぷりとタップのレッスンをしかもプロダンサーから学べる非常に貴重な時間でした。小さな子供からお年寄りまで皆の“タップが好き”を存分に感じる数日間でした。このフェスティバルは来年もおそらく同じような日程で開催されると思います。ワシントンはホワイトハウスやスミソニアン博物館など観光名所としても有名ですので、是非旅行と合わせて来年の計画を立ててください! 特にこの時期は、運がよければワシントンの美しい桜も楽しめるかもしれません。[www.dctapfestival.com]
さて、シカゴに引っ越して来てすぐにインターネットでタップスタジオを検索しました。DCではスタジオ探しに苦労した経験があったので、今回も時間がかかることを覚悟していましたが、なんと、シカゴでは簡単にたくさんのスタジオが見つかったのです!! やはりシカゴはジャズやブルース、芸術が盛んだからでしょうか、それとも単に都会だからでしょうか、理由はわかりませんが、ダンスを習いたい人にとっては素晴らしい状況です。さらに嬉しいことに、レッスン料金が安いです! DCでは、例えば1時間のレッスンが18~20USドルでしたが、シカゴでは12~15USドルです。 そこでさっそくLou Conte Dance Stuidoという所でレッスンを受けてきました。ここはダンスのためだけのスタジオです。スタジオという名前ですが、実態は日本で言うスポーツセンターぐらいの規模があります。タップ以外にも様々な種類のダンスを毎日教えているようです。この日の次の日がイースターのお祝いだったこともあってか、生徒は私達だけでした。おかげで、先生の集中が全て私達に届き、非常に濃厚なレッスンを受けることができました。ウォームアップのためにインプロビゼーションをさせられ、これが苦手な私達は嫌な汗をかきながら何とか乗り切りました。
他にもシカゴのダウンタウンの中にいくつかスタジオを見つけたので、とりあえず全てのスタジオを訪れてレッスンを受けてみる予定です。5月29日は、National tap dance day(アメリカで「タップの神様」と呼ばれるビル・”ボージャングル“・ロビンソンの誕生日にちなんで作られそうです。アメリカ以外にも、日本、オーストラリア、インド、アイスランドなどでもこの日をお祝いするそうです。)ですので、ここシカゴでもフェスティバルが予定されているようです。次回はその報告ができると思います。残り3ヶ月の滞在となりましたが、シカゴではDC以上にタップのレッスンを楽しめそうな予感です。
レポート:北野友子
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